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今日の英語-第五回

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☆ To不定詞

To不定詞です。(以下、不定詞) まずは不定詞とは何なのかを説明したいと思います。

1. 不定詞とは動詞ホニャリャリャ化する sign02

to + 動詞原形」 (以下 "to+動詞" と簡略化して呼ぶ)

不定詞で使用される "TO" は、不定詞を学ぶ前までは前置詞としての役割しか持っていませんでしたね。前置詞としての "TO" は「~へ、~に」などの意味で、名詞の直前に置かれることにより、「前置詞 + 名詞 = 副詞」という形態により副詞となり動詞を修飾することで、場所、時間、理由、目的、手段、方法、程度、様子等を表現することができました。不定詞での"TO"が、前置詞としての"TO"と最も異なる点は、名詞の前に置かれるのではなく、動詞の前に置かれるということが言えます。動詞の直前に"TO"を置くことにより  、(1) 動詞を名詞化する。(2) 動詞を形容詞化する。 (3) 動詞を副詞化する  ことができるようになるのです。

2. 不定詞の名詞的用法 (動詞を名詞化する。) 「to + 動詞 = 名詞」

不定詞によって得られる効果の一番目は名詞化です。動詞が名詞になっちゃうので、主に文中では名詞しかこれない場所である主語(S)又は、目的語(O)として使用できます。もちろん、名詞もこれる補語(C)としても使用できますよ。

ex) I want an apple. 私はリンゴを欲する。(私はリンゴがほしい) → I want to buy apples. 私はリンゴを買うことを欲する。(私はリンゴを買いたい)

上記例文でわかる様に、緑文字の部分が目的語(O)で、どちらの構文も S+V+O となっています。

※ 和訳で「~は、が」が付く単語が主語(S)、「~を、に」が付く単語が目的語(O)と判断できます。"I want an apple."は「私はリンゴを欲する。」が元来の和訳で「私はリンゴがほしい。」は意訳と考えます。flair

3. 不定詞の形容詞的用法 (動詞を形容詞化する。) 「to + 動詞 = 形容詞」

形容詞の基となる役割は「名詞を修飾」でしたね。元来形容詞として存在している単語 (small, prettyなど)は名詞の直前に置かれ、その名詞を修飾 (その名詞がどのようであるか)します。不定詞は名詞の後ろに置かれ、その名詞を修飾する形態がとられます。

ex) I saw a small bird. 私は一羽の小さな を見た。→ small (小さい) という形容詞が bird (鳥)という名詞を修飾し、鳥が小さいという情報を鳥という名詞に与え、一羽の小さい鳥 (a small bird)という新たな名詞を作っている。一方、不定詞では、I want a book to read. 「私は、読むべきを欲する。」の様に、名詞を後ろから修飾するのです。しかしながら、"a small bird"は一つの新たな名詞として例文では、目的語(O)として扱われますが、"a book to read"は一つの名詞としは扱われず、例文では、S+V+O+C(補語)となるのです。"to read"は目的語(O)である"a book"を修飾するC(補語)です。※補語については別途、詳しく説明したいと思います。

4. 不定詞の副詞的用法 (動詞を副詞化する。) 「to + 動詞 = 副詞」

副詞は動詞を修飾し動詞に「場所、時間、理由、手段、方法、程度、様子」等を動詞に付加します。不定詞の副詞化では主に「理由、目的」を表します。

ex) I went to Tokyo to see him. 私は彼に逢う為に東京へ行った。 「逢う為に」→「行った」 どうして行ったか、何の為に行ったかの様に、「理由、目的」を表わします。

5. 結果の不定詞

不定詞では前出の基本用法に加えて、「結果の不定詞」と呼ばれる用法があります。

I came home only to find her absence. 「私は彼女の不在を知る為だけに帰宅した。」→この和訳は間違いです。私は帰宅したが(結果)彼女は不在だった。と訳すのが適当です。この事を「結果の不定詞」と呼び、複文で書き換えるとよく理解できます。I came home but found her absence. となります。気を付けましょう。

6. 不定詞の時制表現方法

まずは例文を見て下さい。

A. It seems that he is ill. = He seems to be ill. 「彼は病気であるようだ。」

B. It seems that he was ill = He seems to have been ill. 「彼は病気だったようだ。」

上記A. の様に、複文中の時制が同じである若しくは後の時制が未来形である場合は、"to + 動詞原形" 単純不定詞を使うことにより単文化できます。B.の複文中には時制が2つ存在しています。現在時制と過去時制です。この様に時制にズレがある場合、或いは後ろの文が元々完了形であった場合は、"to + have p.p." 完了不定詞を使用します。気をつけましょう。

不定詞の基本として説明しました。まだまだ不定詞の用法も複雑なものがありますので、機会があったら説明したいと思います。paper

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このページは、サミーが2010年5月 4日 07:56に書いたブログ記事です。

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